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なぜ節分に恵方巻(巻き寿司)を食べるの?(歴史・由来)

節分の日にコンビニに行くと恵方巻(巻き寿司)が

売っている光景をよく目にしますが、なんで節分の日に

恵方巻(巻き寿司)を食べるのでしょうか?

恵方巻にまつわる身近な疑問調べてみましたです。


@なぜ巻き寿司の事を恵方巻って言うの?(語源・由来は?)

国古代の夏(紀元前2000年-紀元前1600年)、

殷(紀元前17世紀-紀元前1046年)の時代から、

陰陽道(おんみょうどう/いんようどう)という思想があり、

その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん、とんどさん)が

ある方角にいるという思想がありました。この

歳徳神様がいる方角を恵方(えほう)といい、その方角に向かって

事を行えば万事に吉となると言われてきました。

この思想が日本に伝わり、恵方に向かって巻き寿司を

食べる事から恵方巻と言われるようになりました。

※陰陽道とは・・・自然界の万物は陰と陽の

二気から生ずるとする思想です。

※歳徳神様がいる方角について・・・

西暦の1の位 恵方の方角
0、5 西南西
1、6、3、8 南南東
2、7 北北西
4、9 東北東

このように歳徳神様がいる方角は毎年決まっています。


Aなぜ巻き寿司なの?・いつから食べるようになったの?

なぜ・いつから巻き寿司を食べるようになったか?

の明確な理由・時期わかりませんが、以下の説があります。

@大阪船場の旦那衆が節分の日に行っていた、

遊女に巻きずしを「丸かぶり」させる遊びから始まったとする説

A江戸時代の終わり頃、大阪の商人たちの商売繁盛と厄払い

の意味合いで、立春の前日の節分に「幸運巻寿司」の習慣が

始まったとされる説

B江戸時代末期から明治時代初期において、

大阪の商人(「船場の商人」とする資料も存在する)

による商売繁盛の祈願事として始まったという説

C豊臣秀吉の家臣・堀尾吉晴が偶々節分の前日に

海苔巻きのような物を食べて出陣し、

戦いに大勝利を収めた事から生まれたとする説

D1800年代のある年の節分の日に、

大阪近郊の申村に住む老若男女が集まり、

巻寿司を食す時に、切り分ける手間を省くために

一本丸かぶりをしたというのが発祥だとする説

この5つの説を見る限り、遅くとも1900年代前半には

大阪では恵方巻を食べる習慣があったと言えます。


B恵方巻を食べる習慣はいつから全国に広まったの?

恵方巻を食べる習慣は大阪地方から全国へ広まり

ましたが、いつ頃から全国に広まったのでしょうか?

これは、1998年にセブン-イレブンが恵方巻を

全国発売した事から広まっていきました。

その後、恵方巻の認知度はものすごい勢いで広まり

2006年(平成18年)には認知度が92.5%にも

なりました。(ミツカンの調査によるもの。)


C恵方巻の具は何が入っているの?

スーパーやコンビニ等で売られている恵方巻ですが、

具は何が入っているのでしょうか?

実は、太巻きには7種類の具材を使うとされ、

その数字は商売繁盛や無病息災を願って

七福神にちなんだもので福を巻き込むと意味付けされています。

しかしながら、7種類の具材は決まっておらず、

かんぴょうキュウリレタスかいわれシイタケ煮

厚焼き卵ウナギ(アナゴ)桜でんぶ(おぼろ)などが

用いられています。

※七福神とは・・・福をもたらすとして日本で

信仰されている七柱の神の事を言います。

七柱の神とは、恵比寿、大黒天、毘沙門天、

弁才天、福禄寿、寿老人、布袋の事を言います。
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