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節分は、なぜ豆まき・鬼退治するの?(歴史・語源・豆知識)

私達は立春(毎年2月4日ごろ)の前日の事を節分と言い、

「福は内、鬼は外」と声を出しながら福豆(炒り大豆)を撒いて、

年齢の数だけ(もしくは一つ多く)豆を食べる厄除けを行いますが

何でこんな事をしているのでしょうか?

早速、節分にまつわる身近な疑問を調べてみる事にしたです。

※立春とは・・・二十四節気の第1番目にあたります。

※二十四節気とは・・・1年中で1番昼が長い日を夏至、

短い日を冬至としてそれを基に季節を24等分します。


@節分の意味は?・節分は年4回ある!!

節分とは各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の

前日のことを言います。江戸時代以降は

二十四節気の第1番目にあたる

立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多くなりました。

これは、1872年までは日本では旧暦が採用されており、

冬から春になる立春を1年の初めとして考えられていた為です。


A節分の名前の由来・成り立ちは?

中国の戦国時代(紀元前403年ー紀元前221年)の頃に

太陰暦による季節のズレを正し、季節を春夏秋冬の

4等区分にするために考案された区分手法の一つ、

二十四節気から節分という言葉は成り立ちました。

すなわち、1年をを24節気分けた日から節分という

言葉が生まれたのです。


Bなんで鬼を追い払うの?

鬼は元々は、死霊を意味するものでした。

中国の鬼(キ)が6世紀後半に日本に伝わりました。

古来から日本では、季節の変わり目には邪気(鬼・死霊)

が生じると考えられていた為、文武天皇の時代(706年〜)から

「追儺(ついな)」と呼ばれる鬼払いが行われるようになりました。

※日本の一般的に連想する姿は、

平安時代に書かれた鬼の絵等から鬼の姿が確立していきました。

鬼の語源について

「おに」の語はおぬ(隠)が転じたもので、

元来は姿の見えないもの、この世ならざるものでした。


Cなんで豆をまくの?・年齢の数だけ豆を食べるの?

古来、中国では年が替わるのに際して、

魔除け、厄除けをする様々な習慣がありました。

それが日本に伝わり、豆は「魔滅(まめ)」に通じ、

無病息災を祈る意味で豆がまかれるようになりました。

そして豆を人間が食べてしまうことにより、鬼を退治した

という事になるのです。


Dなんで豆は炒った豆でないといけないの?

鬼(金棒)や大豆は五行思想の「金」にあたり、

この「金」の作用を滅するといわれる

「火」で大豆を炒ることで、鬼を封じ込めるという意味があります。

だから、炒た豆でないとダメなんです。

※炒る(いる)とは・・・火をかけて水気がなくなるまで

煮詰める事をいいます。

※五行思想とは・・・、中国の戦国時代の

陰陽家:すうえん(紀元前305-240年)が

理論付けした思想で万物は木・火・土・金・水の

5種類の元素からなるという説の事を言います。
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