私達は元旦の1日前の日を「大晦日(おおみそか)」と呼びますが、
なぜ12月31日は大晦日と呼ぶのでしょうか?
その語源の由来・歴史を調べてみました。
大晦日の由来(語源)
旧暦(692年〜1872年)の頃は毎月の最終日の事を
「晦日(みそか)」と呼んでいました。
「みそか」は「三十日」と書き、30日を意味していました。
(実際には29日の月もありました。)
そして、1年の最終日を「大晦日(おおみそか)」と呼んでいました。
また、旧暦では新月を1日と定めていた為、月の最終日は
月が隠れる日すなわち「月隠(つきごもり)」が転じて「晦(つごもり)」
とも呼ばれ、1年の最終日を「大晦(おおつごもり)」とも呼んでいました。
大晦日の歴史
大晦日(おおみそか)の行事は平安時代(794年-1185年)頃から
行われていたと言われています。正月には年神様(歳神様)を迎えて
その年の豊作を祈る「神祭り」必要があり、また大晦日の夜から
1月1日は夜から始まり朝に続くと考えられていた為、
大晦日から「年籠り」(としごもり)をして元旦も家族で過ごすのが一般的でした。
その後、1887年に元旦に御真影を拝む「新年拝賀式」と、
1891年の「小学校祝日大祭日儀式規定」により
元旦に小学校へ登校する「元旦節」、そして
関西の鉄道会社が正月三が日に神社へ初詣を行うという
レジャー的な要素を含んだ行事が行われた為、
現代では神様に願いを叶えてもらうためにこちらから神社へ
出かける「初詣」という習慣が生まれました。 |