現在、日本の天皇誕生日は第125代天皇である
明仁様(1933年12月23日-)の誕生日であった
12月23日が祝日に指定されておりますが、
天皇誕生日の歴史・起源はどうなっているのでしょうか?
早速、遡って調べてみました。
@天皇誕生日の起源は?(歴史・由来)
天皇誕生日は以前から、国家の日(記念日)とされてきました。
その起源は中国の唐(618年-690年)の時代まで遡ります。
当時、唐の玄宗皇帝(685年-762年)は自らの誕生日を
古代の中国の哲学者である老子(紀元前6世紀頃-??)
の説いた言葉である天長地久(てんちょうちきゅう-
天地が永遠に続くように物事がいつまでも変わりなく続く事)
を参考に、「天長節」として祝った事が始まりとされています。
そして、この言葉が日本に伝わり、
宝亀6年(775年)の光仁天皇の時代に天長節の儀が
執り行なわれ、その後、毎年、行われるようになりました。
そして、明治6年(1873年)の太陽暦採用後には、
天長節(天皇の誕生日)は国家の休日に指定される事となりました。
戦後になると、祝日法の改正が行われ、1949年以降は
天長節は天皇誕生日と呼ばれるようになりました。
※天長節の儀とは・・・
宮中では、祝賀の儀、宴会の儀(お酒を飲み飲食を共にする)、
茶会の儀、一般参賀(一般人が皇居で天皇をお姿を
拝する事ができる)が行なわれます。
A天皇誕生日にはどんな思いが込められているの?(趣旨は?)
天皇誕生日は「天皇の誕生日を祝う日」とされており、
また、天皇と国民の距離を縮める事を目的とした日になっています。
現在では、「国政に関する機能を有しない」と憲法に記載されて
おりますが、戦前、天皇は絶大な権力を持ち、神様
と讃えられていました。天皇誕生日の日には
天皇の歴史・活動・行事について学んでみるのも面白いかもしれませんね。 |