日本の小学校や中学校での一大イベント「運動会」・「体育祭」
ですが、この行事はいつから行われるようになったのでしょうか?
また、外国にはこういった行事は存在するのでしょうか?
早速、運動会に関する身近な疑問を調べてみました。
@運動会・体育祭の開催時期について
年に1〜2回行われ、秋(9月、10月)または
春(5月、6月)の開催が多いです。北海道では秋は
気候が良くない・寒いので、小学校では
5月下旬〜6月上旬に実施されます。
A運動会・体育祭はいつから始まったの?(歴史)
運動会の歴史は明治時代(1868年〜1912年)
に遡ります。海軍兵学校の英語教師であった
イギリス人:フレデリック・ウィリアム・ストレンジが
生徒達を集め、競闘遊戯会を実施したのが始まりだと言われています。
(1868年、幕府の横須賀製鉄所で技術者・職工らに
よって行われたものが最初とする説もあります。)
その後、1878年には札幌農学校で力芸会が開催され、
わずか数年で北海道内の小中学校に広まりました。
1883年からは東京大学で「運動会」が開催されるようになりました。
その後、1885年、初代文部大臣に就任した森有礼(もりありのり)が
小中学生の集団訓練を薦める為に学校で運動会を行うように指導した事から
全国で運動会は行われるようになりました。
このように運動会が行われるようになった背景には、
子供達の発育を促し、クラスの団結力を深める
だけでなく、統率された強い軍隊を作るという目的も含まれていたのです。
※競闘遊戯会・力芸会とは・・・
当初の運動会はプログラム等は存在せず、
徒競走等の陸上競技と二人三脚などの余興を加味したものだけでした。
(フォークダンス・綱引き・玉入れ組体操等はありませんでした。)
B運動会って外国にもあるの?
アメリカ・イギリス・ドイツ・ブラジル・韓国・中国・台湾等、
日本の運動会に似たものは存在するようですが、
プログラムに沿ったものではなく、練習を必要とする競技もなく、
自由参加の競技が多いようです。それに比べて
日本の運動会は、プログラムに沿って、軍隊のような入場行進を行ったり、
組体操のようにクラス全体の団結力が必要な競技が多々あります。
このように、日本の運動会は、世界の人々からすると不思議な光景なんですね。 |