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成人の日(式)はなぜ1月なの?(歴史・豆知識一覧)

祝日である成人の日は毎年、

1月の第二月曜日となっていますが、なぜ1月の

第二月曜日なのでしょうか?

成人の日・成人式にまつわる色々な疑問を調べてみる事にしたです。


@成人の日はなぜ1月なの?・いつからあるの?

これは、古来からある成人を祝う風習によるものです。

この風習は奈良時代(710年〜)存在したと言われています。

成人の日を1月15日としたのは、

この日が小正月であり、かつて元服の儀が小正月に行われていた

からだと言われています。

※小正月とは・・・1月15日の事を指します。

※元服(げんぷく)の儀とは・・・奈良時代以降、

男子の成人(数え年で12 - 16歳の男子)

を示すものとして行われる儀式の事を言います。

1948年7月20日国民の祝日に関する法律

1月15日を成人の日としましたが、2000年以降

ハッピーマンデー制度(国民の祝日の一部を従来の日付から

特定の月曜日に移動させる法律)により、

成人の日は、1月の第2月曜日となりました。


A成人式に着る服装はなぜスーツか着物なの?

奈良時代以降に行われていた、元服の儀では

男子は、髪を結い冠または烏帽子をつけ、

服装を改め成人したことを周囲に示し、

女性は、"裳"という腰から下にまとう衣服を身に付ける裳着〔もぎ〕、

髪を結い上げる髪上〔かみあげ〕、

歯を黒く染める鉄漿〔かね〕(お歯黒)付けをして成人の儀式

に望んでいました。この風習が受け継がれ、

現在でも成人の日には正装(スーツ・着物)を着るのが

一般的となっています。


B成人式はどこの地域も1月の第二月曜日なの?

成人式の日は1月の第二月曜日に行わなければいけない

という決まりはなく、成人の日の前日(常に日曜日になる)

に行われる自治体もあるようです。また、自治体によっては

ゴールデンウィークやお盆(旧盆)に行う所もあります。

これは就職や進学で地元を離れる人が多いので、

実家に帰省する人が多いお盆や

大型連休に行うほうが参加しやすいためです。また、

豪雪・寒冷地帯でもお盆に行われる所が多いようです。


C成人式に出られる人は20歳以上の人だけなの?

成人式の参加対象となる成人は、前年の「成人の日」の翌日からその年の

「成人の日」までに誕生日を迎える人を祝う日
となっていました。

しかし、最近(特にハッピーマンデー制度導入以降)は前年の4月2日から

その年の4月1日に成人する人を式典参加の対象にする、

いわゆる学齢方式が定着するようになりました。

しかしながら、成人式の後は友達同士で飲みに行ったり

する事も多い為、未成年での飲酒・喫煙が社会的問題となっています。
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