お盆(8月15日)前後はお盆休みと言われ、会社が
休日となったり・お墓参りに行ったりしますが、なぜでしょうか?
早速、お盆の歴史や語源について調べてみました。
@なぜお盆休みがあるの?・お墓参りに行くの?(歴史・由来)
その歴史は紀元前400年頃まで遡ります。
仏教の開祖である釈迦(紀元前463-383年)の十代弟子である
日蓮尊者は亡くなった母の姿を探すと、
飢餓道に堕ちていく、母の姿を目にしました。
母に、水や食べ物を差し出しましたが、母親の口に食べ物は
入りませんでした。そこで、どうすれば、母親を救えるか?を
釈迦に相談した所、「夏の修行(安居)が終わった日(7月15日)
に僧侶に食べ物を与えれば、母親の口にも食べ物が入るであろう」
と答えました。日蓮尊者は釈迦の言われるように僧侶達に
食べ物を振舞った所、僧侶達は大喜びしました。すると、
その喜びが飢餓道に堕ちている母にも伝わり、母親の口にも
食べ物が入り、飢餓道から救い出す事ができました。
この逸話が日本に伝わり、日本では、
推古天皇14年(606年)4月に、毎年、4月8日、7月15日に
斎(いつき-神に仕える事:ご先祖様に仕える事)が
設けられました。その後、斎明天皇の3年(657年)には、
須弥山の像を飛鳥寺の西につくって盂蘭盆会が設けられました。
こうして、7月15日(旧暦)は、祖先の霊を崇拝する
「盂蘭盆(うらぼん)」(お盆)という行事が生まれました。
その後、1873年のグレゴリオ暦(新暦)採用以降は
全国的に8月15日をお盆と呼ぶようになりました。
(旧暦、7月15日は旧盆と呼ばれるようになりました。)
その後、祖先の霊(ご先祖様)を崇拝する期間である事から
多くの企業で「お盆休み」という休みが生まれましたのです。
つまり、「お盆は盂蘭盆(うらぼん)の省略形」で、
お盆にお墓参りに行くのは、お盆は祖先の霊を崇拝する
という意味合いが込められていたからなんですね。
@お盆(盂蘭盆)の名前の由来(語源)は?
盂蘭盆の名前の由来は古代イランの言葉で
「霊魂」を意味する「ウルヴァン」(urvan)が語源だと言われて
います。この言葉がインド、東南アジアに伝わり
サンスクリット語で「ウランバナ」と呼ばれるようになりました。
その後、この言葉の音写として
祖先の霊を崇拝する「盂蘭盆(うらぼん)」という
言葉が成り立ちました。その後、日本で「盂蘭盆」の事を
「お盆」と呼ぶようになったのは、先祖の霊をもてはやす為だと言われています。 |