日本では、7月の第3月曜日は祝日、「海の日」
となっていますが、「海の日」という祝日はいつできた
のでしょうか?・また名前の由来はどうなっている
のでしょうか?早速、海の日に関する身近な疑問
を調べてみました。
@海の日の歴史・由来はどうなっているの?
海の日の起源は1876年まで遡ります。
1876年(明治9年)、明治天皇の東北地方巡幸の際、
灯台巡視の汽船「明治丸」によって航海をし、7月20日に
横浜港に帰着した事にちなみ、1941年(昭和16年)に
逓信大臣村田省蔵の提唱により、「海の記念日」が
制定されました。その後、1995年、祝日法の改正により
「7月20日を海の日にする」という条文が追加され、
1996年より施行されました。その後、2003年の
祝日法改正(ハッピーマンデー制度)導入により、
海の日は、7月の第3月曜日となりました。
※明治天皇(1852年11月3日-1912年7月30日)・・・
孝明天皇の第二皇子として生まれ、倒幕・攘夷派の象徴
として、また近代日本の指導者と仰がれました。
※逓信大臣(ていしんだいじん)とは・・・・
大日本帝国憲法下の日本に存在した、郵便や通信を
管轄する中央官庁のトップの人物の事を言います。
A海の日にはどんな願いが込められているの?(趣旨)
海の日の趣旨として、祝日法第2条には、
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」
日であるとしています。7月の第3日曜日には
人々の身体と心を癒してくれ、たくさんの資源(魚・貝等)
を提供してくれる海に感謝してみるのも良いかもしれません。
B海の日を変えてしまった県があるって本当?(豆知識一覧)
1、海のない県である奈良県では、「海の日」と同じ
毎年7月の第3日曜日を「奈良県山の日・川の日」と
する事を条例で定めています。
海のない内陸の県は「山・川の日」の方がしっくりきますね。
2、国土交通省海事局では、1996年〜2002年、
7月20日から7月31日までの12日間を「海の旬間」とし、
2003年からは7月1日-7月31日までを「海の月間」
として定めています。そして、「海の月間」には
国民に海の事を広く理解してもらう為に
海上保安庁等も参加して各地で色々なイベントが
行われます。(船のパレード、水上オートバイ無料体験
ミニクルーズ体験、海辺で花火大会等があります。)
3、世界の国々の中で「海の日」を国民の祝日
としている国は唯一日本だけと言われています。 |