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五月人形はいつ・なぜ飾るの?(歴史・由来・豆知識)

4月下旬から5月上旬にかけて飾られる鎧、兜、刀、

武者姿をした五月人形(武者人形)を飾ったりしますが、

なぜ、鎧・兜・刀・五月人形を飾るのでしょうか?

早速、五月人形に関する身近な疑問を調べてみました。


@なぜ5月に五月人形や鎧・兜・刀を飾るの?(歴史・由来)


その歴史は、古来中国まで遡ります。

漢(紀元前206年-220年)の時代、中国では5月の

初め午(うま)の日に薬草で邪気を払うとおいう習慣がありました。

それが、日本に伝わり奈良時代から、男子のたくましい成長を

願う行事
となりました。これを端午の節句と言います。

もとは月の端〔はじめ〕の午〔うま〕の日

という意味で、5日とは決まっていませんでしたが、

午〔ご〕と五〔ご〕の音が同じなので、5月5日を指すように

なりました。江戸時代初期となると

端午の節句のお供え物として兜・鎧を屋外に並べる

風習が生まれました。これは、鎧・兜には男子の身体を守る

という意味合いが込められていたからです。

そしてその後、五月人形が生まれる事となりました。



A五月人形はいつ飾るの?

5月5日の端午の節句の前日に慌てて鎧・兜・五月人形

を飾る人がいますが、これは、「一夜飾り」と言われ

縁起の悪い事とされています。(これは、大晦日に

門松や、松飾りを飾ると歳神(としがみ)様が来る31日の早朝に

は間に合わない事から縁起が悪いと言われています。)

一般的には、お節句の10日〜20日前

大安の日(1日中 吉)

先勝(午前中 吉、午後 凶)

先負(午前中 凶、午後 吉)

赤口(お昼 吉、午前・午後 凶)

友引(朝・夕 吉、それ以外 凶)

の”吉”の時間帯に飾るのがもっとも良いと言われています。

また、片付ける時期ですが、雛人形の場合は、

片付けが遅くなると「結婚が遅くなる」と言われていますが、

五月人形の場合はそのような言い伝えはありませんので、

神経質に考える必要はないようです。(昔は、鎧・兜や

五月人形は守り神とされ、1年中飾られていた家もあったそうです。)



B五月人形のモデルにはどんな人がいるの?

八幡太郎義家(源義家)-平安時代後期の武将。

佐々木高綱-平安時代末期から鎌倉時代初期の武将。

日吉丸-平安時代の天台宗の僧。

鎮西八郎為朝(源為朝)-平安時代末期の武将。

朝比奈三郎義秀-鎌倉時代初期の武将。

坂田金時(金太郎のモデル)-源頼光(平安時代中期の武将)

の四天王の一人

源義経-平安時代末期の武将。

等がモデルとなっています。こうやって調べてみると

平安時代末期の武将が五月人形のモデルと

なっている事がわかりますね。
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