「昼と夜の長さが同じになる日」の事を春分の日と
いい、日本では祝日に指定されていますが、なぜ
春分の日は祝日となっているのでしょうか?
春分の日に関する疑問、色々と調べてみました。
※春分の日は毎年、3月20日〜3月21日頃となります。
@「春分」ってそもそも何?
春分とは二十四節気の1つです。二十四節気とは
太陽が見える位置によって24等分してその分割点を
含む日に季節を表す名称を付したものです。そして、
春分の日は太陽が真東から昇り、真西に沈みます。
※地球の公転についてはこちらを参照下さい。
Aなぜ春分の日は祝日なの?(歴史)
古来から春分の日は、春の訪れを祝うと供に祖先に感謝する
お祭りが行われてきました。春分の日は太陽が真東から昇り
真西に沈むため、人々は「幸福にみちみちている死後の世界
、極楽浄土」に思いをはせるようになり、いつの間にか
生を終えていった祖先を供養する行事として定着するに至った
のです。(仏教による影響が大きいです。)
そして明治時代になると、歴代の
天皇・皇后・親族を祝う「春季皇霊祭」が1879年に
定められ一般市民の間でも祭日となりました。
このような歴史から、1948年(昭和23年)に
公布・施行された国民の祝日に関する法律では
春分の日は祝日に指定されるようになりました。
法律の趣旨は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」と
なっており、「春季皇霊祭」の趣旨から変わりました。
(戦争に敗戦した事が大きく関係していると考えられます。)
B本当に昼と夜の長さが同じなの?(豆知識)
春分の日は太陽が真東から昇り、真西に沈む為、
「昼と夜の時間が同じ」と言われますが、
実際には昼の方が長いです。
これには、以下の理由があります。
@太陽の上端が地平線と一致した時刻を日出あるいは日没と
定義しているため、太陽が地平線から現れたら日の出、
太陽が沈みきった時点で日没となる為、
必然的に昼の方が長くなります。
A大気による屈折で太陽の位置が実際より上に見えるため、
太陽が上に見える角度の分、日出が早く、日没が遅くなります。
その為、春分の日の昼の長さは平均12時間7分、
夜の長さは平均11時間53分となっています。 |